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NORTHERN IRELAND

アイルランドのリネン産業は、主に北アイルランドに集中している。中でもベルファーストにはリネンに関わる博物館、図書館など特殊なものが見られ、リネンがアイルランドの生活に古くから関わっていたことが伺える。 リネンは長らくの間、農家の家内工業の一つであったが、17世紀後半にフランスから逃れてきたユグノー派の清教徒が中心となり、チャールズ一世の命を受けたストラトフォード伯の指導のもとに、主要産業のひとつとして手工業が確立され、アイリッシュ・リネンの名声を博した。その後、単純な機械が生まれることによって徐々に近代工業に近づき始めるのだが、本格的な近代工業へと発展したのは19世紀に入り、自動紡績機の出現と時を同じくする。

(a)Irish Linen Centre Lisburn Museum

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Photo by Peter Clarke
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Irish_Linen_Centre_Lisburn_Museum.jpg

アイリッシュ・リネンセンター、リズバーン・ミュージアムは英国 北アイルランド の首都 ベルファースト市から約10マイル(16Km)の田園風景の中、北アイルランド第三の都市リズバーン市の中心街に位置する近代的建築の中にあります。

同リネン博物館はベルギー・クルトレーにある ブラス・ミュージアム(Vlas Museum)と並んで フラックス(リネンの原料名)の栽培から紡績、製織、製品までの 産業革命時に世界をリードした北アイルランドのリネン産業全体を紹介する博物館です。往時の貴重なリネン織物の数々を展示。古代エジプト、ツタンカーメン王のミイラを包んだシルクのような光沢の極細リネン織物は大変貴重なリネン織物の一つです。

アイリッシュ・リネンセンター、リズバーン・ミュージアムのHPは こちら


(b)BELFAST MUSEUM
アルスター・フォーク&トランスポート・ミュージアムはリネン産業に携わる人々の生活様式を紹介する場であるが、ここベルファースト・ミュージアムでは、およそ100年前からのリネン産業において用いられてきた機械の数々が紹介されている。

フラックスの外皮を砕き繊維を取り出すのに用いられた機械。50〜60年前のもの

繊維を打ちソフトにするスカッチング・マシーン

潤紡の紡績機

緯糸巻き機

織機


(c)ULSTER FORK&TRANSPORT MUSEUM
アルスター・フォーク&トランスポート・ミュージアムには、19世紀初頭のアルスター、リネン農家の人々の生活様式が広大な敷地の中に、一つの集落として当時のままに再現されている。

約100年前の典型的な北アイルランドの農家

ベッドルームにはリネンのベッドカバーが見られる。
手前は乳母車

(d)THE LINEN HALL LIBRARY
リネン・ホール・ライブラリーは、アルチザンによって育まれた伝統を温存するために、会員制のコミニュケーション・スペースとして1788年に創立された。
現在の活動内容は、政治にからむ発行物の管理が主とされているものの、リネン書籍に関しては他に類を見ない最大の図書館である。

世界に数冊しか残らないウィリアム・ヒンクスの初版本

北アイルランドのリネン産業や、リネンにまつわる本の数々



リネン原料(FLAX)の収穫から織物まで
1.HARVESTING:収穫
亜麻は春に種を蒔き、約100日で収穫する。収穫したフラックスは乾燥させ、種子を取り出す。一部は翌年の種蒔き用に保存し、残りは亜麻仁油の原料となる。(収穫は1cmたりとも繊維を無駄にしないために根元から引き抜かれる(RIPPING)

2.RETTING:浸水
フラックスから繊維を取り出す前の処理として、繊維を束ねている粘着物質を分解するための工程である。地面に寝かせて結露によって浸水させるDEW RETTINGと、温水タンクに漬けるWATER RETTINGの方法がある。

3.SCUTCHING:製線
浸水の後、フラックスを打ち砕くことで、茎から繊維だけを取り出す作業。 これによってアパレル用の布地に使われる糸となる長繊維(60〜90cm)と、ホームファニシング等に用いられる糸となる短繊維(10〜15cm)に分けられる。長繊維が68%、短繊維が32%。

4.SPINNING:紡績
梳きが繰り返され、広げ、仮撚りをかけ粗紡糸にする。これを60〜70°Cの温水に漬けてから紡ぐ「潤紡」と、そのまま紡ぐ「乾紡」がある。主に長繊維は潤紡、短繊維は乾紡の方法がとられる。

5.●WEAVING:織布
  ●BLEACHING:漂白
  ●DYING:染色
  ●FINISHING:後加工
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